小悪魔王子に見つかりました

やめてよ。

せっかく忘れられると、変われると思っていたのに。

どうしてこのタイミングでこの子たちと会わなくちゃいけないの。

私なりにおしゃれを頑張った今日。
この姿は、この子たちだけには絶対見られたくなかった。

「ねぇ、ひとりならうちら一緒にまわってあげようか?」

「ちょ、やめなって、誰かと来てたら失礼でしょー」

「……っ、」

あぁ、ほんとこの子たちあれから何も変わってないんだ。

いやむしろ、あの頃よりひどいかも。

時間が経ってさらに開き直っているのか、学校が違うことをいいことに、なのか。

あまりにも当時と変わらない彼女たちを見ていると、

なぜか不思議と、ザワザワしていた心が落ち着いていく。
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