イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
なんだろう、すごくドキドキする。恋愛漫画を読んでる時にすごく似てる。
ドキドキして胸がキューって痛くなって、でもその痛みは心地がいいというか……。
でも相手は上司であり、もと教師。
このドキドキは恋愛のドキドキなんかじゃない。そう思うのだけれど、私を見る彼の熱い眼差しに目がはなせないというか……とにかく今まで感じたことのない緊張感が私を襲う。
「だったら俺へのイメージ、壊してやるよ」
低く、それでいて甘く痺れる様な彼の言葉にドキっとしたその瞬間、目の前が暗くなった。
そして唇に何かが触れた。それがキスだと気づいたのは、唇が離れたときだった。
私が呆然としている姿に、専務は「やっぱり、初めてだった?」と尋ねた。
ゆっくり頷くと、専務は笑った。
でもそれは馬鹿にしているというより、嬉しそうという言葉の方があっているように思えた。
「じゃあ、君の記憶に永遠に残る様もう一回」
そういって再び私にキスをした。
触れるだけのキス。
あまりの衝撃に拒否することも受け入れることも何も考えられなかった。
唇が離れると専務はしたり顔で私の顔を覗き込んだ。
「もう、俺を先生なんて呼べないだろ」
黙って頷くと、専務は私を優しく撫でた。さっきまでは頭が真っ白になっていたが、やっと我に返った。
初めてのキスが専務?!
「わ、わたし」
しどろもどろになっている私を専務はニコニコしながらみている。
「俺たちキスする仲になったってことで、君の縁談は俺が阻止する」
「え? で、でも私は——」
お願いするとは言ってないのに。
「なんでそこまで私のお見合いを阻止したいんですか?」
専務は私を見つめ、クスッと笑った。
「なんでだろうね〜」
専務ははぐらかして答えをくれなかった。
ドキドキして胸がキューって痛くなって、でもその痛みは心地がいいというか……。
でも相手は上司であり、もと教師。
このドキドキは恋愛のドキドキなんかじゃない。そう思うのだけれど、私を見る彼の熱い眼差しに目がはなせないというか……とにかく今まで感じたことのない緊張感が私を襲う。
「だったら俺へのイメージ、壊してやるよ」
低く、それでいて甘く痺れる様な彼の言葉にドキっとしたその瞬間、目の前が暗くなった。
そして唇に何かが触れた。それがキスだと気づいたのは、唇が離れたときだった。
私が呆然としている姿に、専務は「やっぱり、初めてだった?」と尋ねた。
ゆっくり頷くと、専務は笑った。
でもそれは馬鹿にしているというより、嬉しそうという言葉の方があっているように思えた。
「じゃあ、君の記憶に永遠に残る様もう一回」
そういって再び私にキスをした。
触れるだけのキス。
あまりの衝撃に拒否することも受け入れることも何も考えられなかった。
唇が離れると専務はしたり顔で私の顔を覗き込んだ。
「もう、俺を先生なんて呼べないだろ」
黙って頷くと、専務は私を優しく撫でた。さっきまでは頭が真っ白になっていたが、やっと我に返った。
初めてのキスが専務?!
「わ、わたし」
しどろもどろになっている私を専務はニコニコしながらみている。
「俺たちキスする仲になったってことで、君の縁談は俺が阻止する」
「え? で、でも私は——」
お願いするとは言ってないのに。
「なんでそこまで私のお見合いを阻止したいんですか?」
専務は私を見つめ、クスッと笑った。
「なんでだろうね〜」
専務ははぐらかして答えをくれなかった。