イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
翌朝、田辺さんからいただいた服を着て姿見の前に立つ。
クリーム系のブラウスにグレーのジャケットと膝がちょうど隠れるぐらいの黒のフレアスカート。
サイズは田辺さんの言った通りぴったりだった。
でも服に負けているというか……。
上手に着こなせていないような気がしてならない。
やっぱり着こなせてこその秘書? となるとまだ遠い道のりだ。
家を出る前に再度チェックし、いざ出勤。
「おはようございます」
新人だから早めに出社したつもりだったが一番乗りではなかった。
田辺さんがいた。
「田辺さん、おはようございます」
「鴨居さん、おはようございます。あら、似合ってるじゃない」
田辺さんが私の服装を見て満足そうに微笑む。
「こんな素敵な服をいただいて本当にありがとうございました」
「いいのよ。それより昨日は疲れたでしょ? ゆっくり休めた?」
「は、はい」
嘘です。
昨夜は頭の中がキスで埋め尽くされて完全に寝不足だ。
「秘書は健康管理も仕事の一つだから、寝不足で目の下にクマなんてつけちゃだめよ」
冗談まじりに田辺さんは言うが、無理やりにでも寝なければクマができていたでしょう。
「は、はい」
でも寝不足の原因は専務なんだから。
と思いつつも、いい大人が、キスぐらいで寝不足になってなさけないかも。もう昨日のことは忘れるのよ! そう自分に言い聞かせた。
専務が出勤する前に掃除を済ませておかなくてはいけないので急いで掃除をした。
そして本日のスケジュールの確認をする。
相変わらずスケジュールはびっしりと埋まっている。
お昼の会食もあれば、十八時から聞いたことのある会社の偉い人と会うことにもなっている。
それ以外はほぼ会議。
クリーム系のブラウスにグレーのジャケットと膝がちょうど隠れるぐらいの黒のフレアスカート。
サイズは田辺さんの言った通りぴったりだった。
でも服に負けているというか……。
上手に着こなせていないような気がしてならない。
やっぱり着こなせてこその秘書? となるとまだ遠い道のりだ。
家を出る前に再度チェックし、いざ出勤。
「おはようございます」
新人だから早めに出社したつもりだったが一番乗りではなかった。
田辺さんがいた。
「田辺さん、おはようございます」
「鴨居さん、おはようございます。あら、似合ってるじゃない」
田辺さんが私の服装を見て満足そうに微笑む。
「こんな素敵な服をいただいて本当にありがとうございました」
「いいのよ。それより昨日は疲れたでしょ? ゆっくり休めた?」
「は、はい」
嘘です。
昨夜は頭の中がキスで埋め尽くされて完全に寝不足だ。
「秘書は健康管理も仕事の一つだから、寝不足で目の下にクマなんてつけちゃだめよ」
冗談まじりに田辺さんは言うが、無理やりにでも寝なければクマができていたでしょう。
「は、はい」
でも寝不足の原因は専務なんだから。
と思いつつも、いい大人が、キスぐらいで寝不足になってなさけないかも。もう昨日のことは忘れるのよ! そう自分に言い聞かせた。
専務が出勤する前に掃除を済ませておかなくてはいけないので急いで掃除をした。
そして本日のスケジュールの確認をする。
相変わらずスケジュールはびっしりと埋まっている。
お昼の会食もあれば、十八時から聞いたことのある会社の偉い人と会うことにもなっている。
それ以外はほぼ会議。