イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
個室に戻ると、専務は大の字になって横になった。
「どうかしましたか?」
専務は私を見上げると笑顔を向けた。
「こんなにのんびりできたのは久しぶりでね。陽奈も今週は大変だったろ?」
「そうですね。いろんなことがあり過ぎて……」
「陽奈も横になってみたら?」
「え? わ、私がですか? でもお料理が……」
いくら個室でも寝っ転がるというのは……それにいつ料理が出来上がるかと思うと躊躇していた。
「大丈夫。俺たちの前に掴み取りやってた人の料理もまだだったみたいだし、少しだけ横になるだけだから」
そこまで言われたら断れない。
「じゃあ」といって横になる。
外からの爽やかな風が入ってくる。
「気持ちいい」
「だろ?」
専務をみると、目を瞑り本当に気持ちよさそうに山の空気を体で感じているようだった。
長い睫毛、シュッと伸びた鼻筋。唇は薄く口角が上がっている。
こんな素敵な人がなんで私を気に入ってくれたんだろう。
「おい、そんなに見つめられると、穴が開く」
専務がパッと目を開け、ニヤリと笑った。
「み、みてないです」
咄嗟についた嘘。だけど恥ずかしくて「見てました」なんて言えなかった。
私は起き上がった。
すると専務が両腕を差し出した。
「起きるから引っ張って」
「え?」
「いいから、起こして」
「どうかしましたか?」
専務は私を見上げると笑顔を向けた。
「こんなにのんびりできたのは久しぶりでね。陽奈も今週は大変だったろ?」
「そうですね。いろんなことがあり過ぎて……」
「陽奈も横になってみたら?」
「え? わ、私がですか? でもお料理が……」
いくら個室でも寝っ転がるというのは……それにいつ料理が出来上がるかと思うと躊躇していた。
「大丈夫。俺たちの前に掴み取りやってた人の料理もまだだったみたいだし、少しだけ横になるだけだから」
そこまで言われたら断れない。
「じゃあ」といって横になる。
外からの爽やかな風が入ってくる。
「気持ちいい」
「だろ?」
専務をみると、目を瞑り本当に気持ちよさそうに山の空気を体で感じているようだった。
長い睫毛、シュッと伸びた鼻筋。唇は薄く口角が上がっている。
こんな素敵な人がなんで私を気に入ってくれたんだろう。
「おい、そんなに見つめられると、穴が開く」
専務がパッと目を開け、ニヤリと笑った。
「み、みてないです」
咄嗟についた嘘。だけど恥ずかしくて「見てました」なんて言えなかった。
私は起き上がった。
すると専務が両腕を差し出した。
「起きるから引っ張って」
「え?」
「いいから、起こして」