イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
お昼になり、私は田辺さんと一緒にお昼を食べに秘書室専用の休憩室へと向かった。
他にも誰かいるかと思ったが、今日は私たち2人だけだった。
お弁当を食べ終えるとデザートの芋羊羹が登場。
全国から取り寄せたサツマイモの中で羊羹に一番適した品種を探し、毎日数量限定で販売される。大変人気がありこの芋羊羹欲しさに開店前から行列ができるほどだ。
そんな芋羊羹をご馳走になれるだけでワクワクする。
田辺さんは大胆にも羊羹を真ん中で切ると半分を私に差し出した。

「これぐらい食べられるわよね」

「え? でもいいんですかこんな高価なもの」

流石に半分は気が引ける。だが田辺さんは押し付けるように私の前に置いた。

「ありがとうございます」

早速いただく。
甘すぎず、かと言ってうすくもない。絶妙な甘さ。
最初は半分は多すぎるなんて思ってしまったが、とんでもない。
ペロリと平らげてしまった。
やはり甘いものは別腹だ。
もう何もいらない。そんなプチ幸福感に浸っていた時だった。

「ところで、元気のない原因は恋の悩みかしら?」
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