囚われの小説家と使用人〜私の王子〜
「真斗さん!!開けてください!!」

ドンドンとドアを叩くと、真斗さんがクスクスと笑う声がする。意図的に閉じ込められたんだとわかり、体が震えていく。

「やっと手に入れられた。ずっとこうしていたかった……」

ブツブツと真斗さんが話している。意味がわからない。どうして閉じ込められなきゃならないの?

私の疑問を見抜いたかのように、真斗さんは嬉しそうに答えを教えてくれた。

「君が可愛いから、君のことが好きだからこうしたの。これが俺の愛情だから……」

私の気持ちが一瞬にして冷めていく。真斗さんに対して恐怖しか出てこない。これからどうなるのか、先の見えない不安からか涙が頬を伝う。

こうして、私はこの一室に監禁されることになってしまった。



それから数週間。私はこの部屋から出してもらっていない。トイレやシャワーは部屋にあるから問題ないし、着替えだって持っている。でも、窓は少ししか開かないようになっているし、自由はない。

「家に帰りたい……」
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