お見合い政略結婚~極上旦那様は昂る独占欲を抑えられない~
凛子はさっきよりも勢いよく頭を下げるが、岸田さんはそんな彼女の顔をすぐに上げさせて、どんなメイクが似合うかのイメージを膨らませている。
「はい、顔上げてねー。肌白いね。わりと童顔だけど、涼しげな青いメイクが似合いそうな顔立ちしてるわ。咲菜ちゃん、服どうする?」
「水色のワンピースとかどうですか。爽やかさもありながら、背中が結構大胆に開いているので大人の女性らしさも出るかと」
咲菜もスーツケースに詰め込んだ服をがさがさと取り出し、凛子に真顔であてがい始めた。
凛子はされるがままに固まっているが、遠巻きに見ても咲菜が面白がっているのが分かる。
咲菜は幼いころ着せ替え人形で遊んでばかりいたし、妹がほしいと中学に上がるまでごねていたほどだ。
ストレス発散の一種として、会社の女性社員に気まぐれで服や化粧品をプレゼントすることを生きがいとしていると本人も言っていた。
二人は全体のイメージを固めたのか、凛子を連れて彼女の部屋へと着替えに向かう。
俺はソファーに座りながら、凛子の支度が終わるのを楽しみに待っていた。
――そして、三十分が経ったころ、彼女の部屋のドアが開く音がして、俺は瞬時に振り返る。
「高臣兄さん、完成しました」
岸田さんと咲菜に導かれて、見事にドレスアップした華やかな凛子がいた。
落ち着いた淡い水色の、ミモレ丈のドレスに身を包んだ彼女は、照れくさそうに俺のことを見つめている。
「た、高臣さん、お待たせいたしました」
普段下ろしている髪の毛は、ゆるやかに巻かれ低い位置でお団子状にまとめられている。S字を描いたおくれ毛が首にかかっていて、なんとも色っぽい。
衣装もメイクも、凛子の肌の白さが際立ち、俺はあまりの美しさに言葉を失い固まった。
普段の凛子も可愛いが、大人っぽい姿の凛子も信じられないくらいに魅力的だ。
俺が何も言えずにいると、咲菜が「こんなに綺麗になったのに何も言わないんですか」と睨んできた。
その言葉を聞いた凛子は、慌てて「いいんです」と手を横に降る。
「お二人とも、本当にありがとうございました! 高臣さん、お待たせしてしまいすみません。すぐに荷物をまとめますので」
「綺麗だ」
「え……」
「気を失いそうなほど」
感じたことをそのまま言葉にすると、凛子は目を丸くして俺のことを見つめる。
「はい、顔上げてねー。肌白いね。わりと童顔だけど、涼しげな青いメイクが似合いそうな顔立ちしてるわ。咲菜ちゃん、服どうする?」
「水色のワンピースとかどうですか。爽やかさもありながら、背中が結構大胆に開いているので大人の女性らしさも出るかと」
咲菜もスーツケースに詰め込んだ服をがさがさと取り出し、凛子に真顔であてがい始めた。
凛子はされるがままに固まっているが、遠巻きに見ても咲菜が面白がっているのが分かる。
咲菜は幼いころ着せ替え人形で遊んでばかりいたし、妹がほしいと中学に上がるまでごねていたほどだ。
ストレス発散の一種として、会社の女性社員に気まぐれで服や化粧品をプレゼントすることを生きがいとしていると本人も言っていた。
二人は全体のイメージを固めたのか、凛子を連れて彼女の部屋へと着替えに向かう。
俺はソファーに座りながら、凛子の支度が終わるのを楽しみに待っていた。
――そして、三十分が経ったころ、彼女の部屋のドアが開く音がして、俺は瞬時に振り返る。
「高臣兄さん、完成しました」
岸田さんと咲菜に導かれて、見事にドレスアップした華やかな凛子がいた。
落ち着いた淡い水色の、ミモレ丈のドレスに身を包んだ彼女は、照れくさそうに俺のことを見つめている。
「た、高臣さん、お待たせいたしました」
普段下ろしている髪の毛は、ゆるやかに巻かれ低い位置でお団子状にまとめられている。S字を描いたおくれ毛が首にかかっていて、なんとも色っぽい。
衣装もメイクも、凛子の肌の白さが際立ち、俺はあまりの美しさに言葉を失い固まった。
普段の凛子も可愛いが、大人っぽい姿の凛子も信じられないくらいに魅力的だ。
俺が何も言えずにいると、咲菜が「こんなに綺麗になったのに何も言わないんですか」と睨んできた。
その言葉を聞いた凛子は、慌てて「いいんです」と手を横に降る。
「お二人とも、本当にありがとうございました! 高臣さん、お待たせしてしまいすみません。すぐに荷物をまとめますので」
「綺麗だ」
「え……」
「気を失いそうなほど」
感じたことをそのまま言葉にすると、凛子は目を丸くして俺のことを見つめる。