お見合い政略結婚~極上旦那様は昂る独占欲を抑えられない~
そういえば、高校生になってまもなく、永亮はパタリと彼女を作らなくなって、何度か冷やかしたことがあった。
そのたびに彼は『好きな人ができた』と答えていて、その相手を聞き出そうとしたが『一人前になるまで言わない』の一点張りだった。
なんだ一人前って……とそのときは思っていたが、永亮がうちに弟子入りすることになって、のちに『職人として一人前になって』という意味であることを知るが、まさか好きな相手が私だなんて欠片も思ったことがなかった。
だって永亮は、いつも私だけに冷たくて、いじわるだったから……。
「いや、さすがに分かりづら過ぎない……!?」
私は思わずひとりで永亮に突っ込みを入れた。
高臣さんの無表情さも読み取りづらいが、永亮も負けず劣らず何を考えているのかが分からない。
いきなり急な展開が続きすぎて、まったく気持ちが追いつかない……。
その日私は永亮を見るたびにロボットのように感情を殺して、なんとかいつも通りに仕事を終えたのだった。
リフレッシュをするために実家に帰ってきたというのに、私の脳内は更に混乱してしまった。
……高臣さんは明日、東京に帰ってくる。
変な写真を送ってしまったことをすぐに謝ったが、その夜、高臣さんからメッセージの返信はこなかった。
〇
『またいつでも帰ってきなさい。高臣さんによろしくね』という、母の伝言を預かって、私は中央区にあるタワーマンションに戻ってきた。
永亮のせいで、朝から頭の中はぐちゃぐちゃにこんがらがっている。
高臣さんは、今日の夜に飛行機で帰ってくるけれど、なんとなく顔を合わせづらい。
永亮と何かあったわけではないのに、高臣さんのいない間にキスをされそうになっているだなんて……。
自分の勘の鈍さが信じられない。いや、でも、あの永亮からそんな恋愛感情を読み解くのは誰にだって至難の業過ぎる気もするけれど……。
「このことは話すべきなのか……? それともどうでもいいことなのか……?」
朝食のコーヒーを飲みながら、私はひたすらうーんと唸りながらひとり葛藤していた。
でも、私は永亮のことを幼なじみ以上に思えない。瞬時にきっぱりと伝えたはずだ。
だから、いちいち高臣さんに伝える必要はないように思える。
そのたびに彼は『好きな人ができた』と答えていて、その相手を聞き出そうとしたが『一人前になるまで言わない』の一点張りだった。
なんだ一人前って……とそのときは思っていたが、永亮がうちに弟子入りすることになって、のちに『職人として一人前になって』という意味であることを知るが、まさか好きな相手が私だなんて欠片も思ったことがなかった。
だって永亮は、いつも私だけに冷たくて、いじわるだったから……。
「いや、さすがに分かりづら過ぎない……!?」
私は思わずひとりで永亮に突っ込みを入れた。
高臣さんの無表情さも読み取りづらいが、永亮も負けず劣らず何を考えているのかが分からない。
いきなり急な展開が続きすぎて、まったく気持ちが追いつかない……。
その日私は永亮を見るたびにロボットのように感情を殺して、なんとかいつも通りに仕事を終えたのだった。
リフレッシュをするために実家に帰ってきたというのに、私の脳内は更に混乱してしまった。
……高臣さんは明日、東京に帰ってくる。
変な写真を送ってしまったことをすぐに謝ったが、その夜、高臣さんからメッセージの返信はこなかった。
〇
『またいつでも帰ってきなさい。高臣さんによろしくね』という、母の伝言を預かって、私は中央区にあるタワーマンションに戻ってきた。
永亮のせいで、朝から頭の中はぐちゃぐちゃにこんがらがっている。
高臣さんは、今日の夜に飛行機で帰ってくるけれど、なんとなく顔を合わせづらい。
永亮と何かあったわけではないのに、高臣さんのいない間にキスをされそうになっているだなんて……。
自分の勘の鈍さが信じられない。いや、でも、あの永亮からそんな恋愛感情を読み解くのは誰にだって至難の業過ぎる気もするけれど……。
「このことは話すべきなのか……? それともどうでもいいことなのか……?」
朝食のコーヒーを飲みながら、私はひたすらうーんと唸りながらひとり葛藤していた。
でも、私は永亮のことを幼なじみ以上に思えない。瞬時にきっぱりと伝えたはずだ。
だから、いちいち高臣さんに伝える必要はないように思える。