お見合い政略結婚~極上旦那様は昂る独占欲を抑えられない~
高校の部活で、チームメンバーに能力の高さを嫉妬されて、悪い噂を流され選抜を外されたときも、「チームが勝つんだったらそれでいい」と、言い切っていた。チームメンバーは泣いて謝っていたと、人づてに聞いた。
私はその話を友人から聞いたとき、傷ついた永亮の気持ちは、いったいどこにいくんだろうと思っていた。
だってそんなの、本当は大丈夫なはずがないから。
「……永亮。そんなに自分を追い込むような言葉、言わないで」
「……は?」
「いや、私が言うなって感じだけど……。永亮には、もっと自分の気持ちを大事にしてほしい。私がこれ以上気まずくならないように、気遣ったりしてくれなくていい。私の葛藤を永亮が背負う必要ないよ」
「別にそんなつもりは……」
「そっか。じゃあ私の勘違いだ。もう行くね、ありがとう」
これ以上長々と話しても、永亮にも高臣さんにも失礼だ。
私は今、自分で決めたことから逃げずに向き合うことが、一番大事で。
傘を手に持って、ドアを開けようと手をかける。
すると、うしろから筋肉質の長い腕が伸びてきて、ドアを開けようとした手を掴まれた。
今振り返ったら、永亮の顔が頬に触れてしまうような距離感に、私は固まったまま動けない。
「自分の気持ち、優先して良いわけ?」
「ちょ、永亮……手、離して」
「じゃあ今すぐ、そうしてやろうか」
「は……」
一段階低い声にゾッとした……次の瞬間には、永亮の長い腕に抱き締められていた。
突然の行動に驚いて、頭の中が真っ白になってしまった。
硬直している私にかまうことなく、永亮は静かに話し続ける。
「俺の気持ちだけ考えていいんだったら、とっくに手出してるんだけど」
怒ったような声の中に、かすかに切なさが入り混じっていて、私はなんて答えたらいいのか分からなくなってしまった。
この前、倉庫でキスをされそうになったときも、永亮は実際は本気でキスをしようとなんかしていないこと、私は分かっていた。
だって、"永亮だから"そんな自分勝手なことはしないって、私は信用していたから。
「凛子。俺にしろよ。俺を選べよ」
「永亮」
「本当は、お前にお見合いの話が舞い込んできたとき、何もかもぐちゃぐちゃになれって思ってた……」
彼の飾りの言葉だけじゃなく、今、ようやく本音を全部聞けた気がした。
私はその話を友人から聞いたとき、傷ついた永亮の気持ちは、いったいどこにいくんだろうと思っていた。
だってそんなの、本当は大丈夫なはずがないから。
「……永亮。そんなに自分を追い込むような言葉、言わないで」
「……は?」
「いや、私が言うなって感じだけど……。永亮には、もっと自分の気持ちを大事にしてほしい。私がこれ以上気まずくならないように、気遣ったりしてくれなくていい。私の葛藤を永亮が背負う必要ないよ」
「別にそんなつもりは……」
「そっか。じゃあ私の勘違いだ。もう行くね、ありがとう」
これ以上長々と話しても、永亮にも高臣さんにも失礼だ。
私は今、自分で決めたことから逃げずに向き合うことが、一番大事で。
傘を手に持って、ドアを開けようと手をかける。
すると、うしろから筋肉質の長い腕が伸びてきて、ドアを開けようとした手を掴まれた。
今振り返ったら、永亮の顔が頬に触れてしまうような距離感に、私は固まったまま動けない。
「自分の気持ち、優先して良いわけ?」
「ちょ、永亮……手、離して」
「じゃあ今すぐ、そうしてやろうか」
「は……」
一段階低い声にゾッとした……次の瞬間には、永亮の長い腕に抱き締められていた。
突然の行動に驚いて、頭の中が真っ白になってしまった。
硬直している私にかまうことなく、永亮は静かに話し続ける。
「俺の気持ちだけ考えていいんだったら、とっくに手出してるんだけど」
怒ったような声の中に、かすかに切なさが入り混じっていて、私はなんて答えたらいいのか分からなくなってしまった。
この前、倉庫でキスをされそうになったときも、永亮は実際は本気でキスをしようとなんかしていないこと、私は分かっていた。
だって、"永亮だから"そんな自分勝手なことはしないって、私は信用していたから。
「凛子。俺にしろよ。俺を選べよ」
「永亮」
「本当は、お前にお見合いの話が舞い込んできたとき、何もかもぐちゃぐちゃになれって思ってた……」
彼の飾りの言葉だけじゃなく、今、ようやく本音を全部聞けた気がした。