お見合い政略結婚~極上旦那様は昂る独占欲を抑えられない~
でも、高臣さんはこの前、まっすぐに私の目を見つめて、思いを伝えてくれた。
『笑顔に一目惚れした』と、めずらしく照れくさそうに、少し早口で話す高臣さんを見て、愛おしいという気持ちを再確認したのだ。
もっともっと、この人の色んな顔が見てみたいと、そう思ったのだ。
……自分の気持ちを整理して、私はゆっくり彼の顔を見つめ直す。
第一印象は、表情が硬くて気難しそうな人、だった。
だけど、うちの和菓子を心から愛してくれていると知って、ただ表現が不器用なだけと知った。
色々と強引なところはあったけど、いつしか本当の夫婦として、高臣さんと一緒にこれからを過ごしてみたいと、思ってしまった。
政略結婚という約束は……、今日で終わりにしたい。
新しい形で、高臣さんと歩んでいきたい。
「高臣さんのことが、私も好きです」
「凛子……」
「大好きです」
私は、高臣さんの口から『高梨園の和菓子が好きだ』と初めて聞いたあの瞬間のように、心からの笑顔で思いを伝えた。
この気持ちが、一ミリも余すことなく高臣さんに伝わるようにと。
高臣さんは予想できていた言葉をただ聞いただけのはずなのに、なぜか私を見たまま固まっている。
そして、力なく私の肩にこつんとおでこを乗せて、頭を預けた。
「……その笑顔に、俺は弱い」
「え……?」
「凛子のこと以外、もう何も考えられなくなる」
そう、弱弱しくつぶやいたかと思えば、次の瞬間私は宙に浮いてた。
気づいたらふかふかのベッドの上までお姫様抱っこで運ばれて、私は天井を背景に高臣さんのことを見ていた。
少しだけはだけた浴衣から、高臣さんの引き締まった体が見える。
……まただ。高臣さんは、こうして獣のスイッチが入ると、少しだけ怖くなる。
さっきまで優しかったと思いきや、もうなんの言葉も通用しないのではないかと思ってしまうくらい、眼光が鋭くなるのだ。
そのアーモンド形の瞳に捉えられたら、私はもうどんな抵抗も無駄になると感じてしまう。
「凛子の全部が俺を狂わせる」
「高臣……さん」
「こんなこと、生きていて一度もなかった。感情のままにキスをすることも……抱くことも」
高臣さんの長い指が、なまめかしく私の頬を這う。
彼の吐息が肌に触れるたびに、火傷したようにその箇所が熱くなっていく。
――私たちは、色んな順番が間違っていた。
『笑顔に一目惚れした』と、めずらしく照れくさそうに、少し早口で話す高臣さんを見て、愛おしいという気持ちを再確認したのだ。
もっともっと、この人の色んな顔が見てみたいと、そう思ったのだ。
……自分の気持ちを整理して、私はゆっくり彼の顔を見つめ直す。
第一印象は、表情が硬くて気難しそうな人、だった。
だけど、うちの和菓子を心から愛してくれていると知って、ただ表現が不器用なだけと知った。
色々と強引なところはあったけど、いつしか本当の夫婦として、高臣さんと一緒にこれからを過ごしてみたいと、思ってしまった。
政略結婚という約束は……、今日で終わりにしたい。
新しい形で、高臣さんと歩んでいきたい。
「高臣さんのことが、私も好きです」
「凛子……」
「大好きです」
私は、高臣さんの口から『高梨園の和菓子が好きだ』と初めて聞いたあの瞬間のように、心からの笑顔で思いを伝えた。
この気持ちが、一ミリも余すことなく高臣さんに伝わるようにと。
高臣さんは予想できていた言葉をただ聞いただけのはずなのに、なぜか私を見たまま固まっている。
そして、力なく私の肩にこつんとおでこを乗せて、頭を預けた。
「……その笑顔に、俺は弱い」
「え……?」
「凛子のこと以外、もう何も考えられなくなる」
そう、弱弱しくつぶやいたかと思えば、次の瞬間私は宙に浮いてた。
気づいたらふかふかのベッドの上までお姫様抱っこで運ばれて、私は天井を背景に高臣さんのことを見ていた。
少しだけはだけた浴衣から、高臣さんの引き締まった体が見える。
……まただ。高臣さんは、こうして獣のスイッチが入ると、少しだけ怖くなる。
さっきまで優しかったと思いきや、もうなんの言葉も通用しないのではないかと思ってしまうくらい、眼光が鋭くなるのだ。
そのアーモンド形の瞳に捉えられたら、私はもうどんな抵抗も無駄になると感じてしまう。
「凛子の全部が俺を狂わせる」
「高臣……さん」
「こんなこと、生きていて一度もなかった。感情のままにキスをすることも……抱くことも」
高臣さんの長い指が、なまめかしく私の頬を這う。
彼の吐息が肌に触れるたびに、火傷したようにその箇所が熱くなっていく。
――私たちは、色んな順番が間違っていた。