極上社長からの甘い溺愛は中毒性がありました


 『さて、どこから話そうか?俺も仕事あるからそんなに長くは話せないぞ』
 『叶汰が知っている事、全部教えてほしい』
 『……神水製薬の社長は大のメディア嫌いで、滅多な事では顔を出さない事で有名だったんだ。けど、さすがに人前に全く出ないわけじゃない。大企業の社長となれば、知っている人も多いはずだ。だが、畔が報道陣に囲まれそうになった時に車を運転してたのはあの男だろ?記者の誰も社長だと気づかなかったのか、と不思議に思ったんだ。それで、俺はあるパーティーに参加したんだ』
 『それって…』
 『あぁ、神水製薬の社長が参加すると言われてたものだ。それに参加してきた。そして、挨拶してきたよ』
 『……それは彼ではなかったの?』

 畔は緊張した面持ちで、彼の返事を待った。
 すると、叶汰は真剣な表情で、ゆっくりと頷いた。
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