極上社長からの甘い溺愛は中毒性がありました
7話「買い物」


   7話「買い物」


 起きた頃には、すでに太陽が高いところまで昇っていた。ボーッとしながらスマホを見ると、昨夜に再会した椿生からのメッセージが開かれたままになっていた。その画面を見つめたまま寝てしまったようだ。
 畔のスマホがチカチカと光っている。メッセージが届いているようだ。畔は仕事の話かもしれないと、急いでそれを開いた。
 宛名を見た瞬間、畔はドキッと胸が高鳴り、一気に体温が上昇するのがわかった。

 『また、連絡するね。おやすみなさい。新曲発売、楽しみにしてるよ』

 そんなメッセージが夜中に届いていた。畔はそれに気づくことなく寝てしまったようだ。
 こんなにも嬉しい言葉をもらったのに、それに対してすぐに返事出来なかったのが悔やまれる。


 すぐに『すぐに返事出来なくてすみません。あの曲が発売出来るように頑張ります』と返信をした。
 その返事はすぐには返ってこなかった。平日の昼間なのだから、仕事をしているのだろう。
 畔は、惚けながらブランチを食べているとある事を思い出してハッとした。畔はそれが気になり、すぐに準備をして外出をしたのだった。


 今日も雲ひとつない快晴。
 皆が顔を歪めて汗をかきながら、厳しい日射しを受けながら歩いていた。畔も眼鏡に日傘をさし、ノースリーブのロングワンピースを着て外出をした。
 暑さを感じ、じんわりと汗をかきはじめた頃に家の近くの本屋に到着した。

 (えっと………あ、あ………は、この辺だよね………)
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