極上社長からの甘い溺愛は中毒性がありました

 それから、畔と椿生は文字を書いて会話をした。時間はかかるかもしれない。1度立ち止まって書かなければいけないかもしれない。
 それは、2人だけの時間を過ごした証しになる。畔は、その始めのノートがとても愛おしく感じた。

 ノートで会話をしたながら、椿生はペンの色について教えてくれた。椿生は薄い赤色。畔は青色。赤は椿。青は海をイメージしたのだと教えてくれたのだ。
 ノートに2色の文字が残されていく。それは、一目でどちらが書いたものなのかよくわかった。椿生の心遣いに感謝しながら、畔はノートに文字を書き続けた。


 畔が案内してくれたのは、女性客が多いカフェだった。椿生は『甘いもの好きだよね?』と案内してくれたのだ。

 注文したメニューが目の前に届くと、畔は目をキラキラさせてそれを眺めた。沢山のベリーと生クリーム、それに蜂蜜やジャムがトッピングされ、パンケーキは分厚くふわふわなのだ。
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