【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
「楓舞さん」

「ごめんね、びっくりさせちゃって。隠れるつもりはなかったんだけど、奏がどうしてもって言うから隠れてたんだ」

楓舞さんは階段をおりて瑠衣君の前に立った。

「あなたが奏の...」

「薬師寺 楓舞です。瑠衣君、だったっけ。奏がいつもお世話になっています」

「日高 瑠衣です。見たところ高校生ではないですよね?」

「今年二十八歳だよ。君より一回り歳が違うことになるね」

「そう..ですね」
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