【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
そう言って手を握り、校舎へ向かおうとする薬師寺。

「待って下さい!ここ、学校です...!」

「あっ、そうだったね。後でにしようか」

そう言って離してくれた。それを見ていた瑠衣はなんで拒んだと不思議に思う。

「平川ちゃんと狙えー!」

「うるせえ新田!お前に言われなくても狙うわ」

どこかで聞いたことある声。テニス部のコートから聞こえた。

「テニスコートにいるのって若菜と平川君!」

「ほんとだね。でもなんで陸上部の新田さんがテニス部のコートに?」

「若菜ー!」

「奏!今そっち行くから待ってて!」
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