【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
頭を下げて逃げるように通過しようとしたとき、
「おい!真島!」
「ひゃっ」
後ろから勢いよく肩を掴まれて振り向くと、息を切らした園部がいた。
「ひとりじゃ持てねぇから俺も行くって言っただろ」
「ごめん、聞こえなかった」
「ったくお前は―――」
「あっ〜! 園部くんだぁ」
社長を囲んでいたうち、ひとりの女性社員がワントーン高い声を携えて、行く手を塞いだ。
「なんすか、先輩⋯⋯?」
「ねぇ、今夜飲み会あるんだけど、来ない? 開発チームも何人か来るし、おいでよ」
「飲みすか⋯⋯」
あからさまな『あなたには用がないオーラ』を向けられた私は、「先にいってるね」と先を進む。