【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「本当に、すみませんでした。」
そんな美しい経歴の社長に気後れしつつ、おそるおそる冷却シートをそぉっと貼り付ける。
「あんな格好していた僕も悪いから、お互いさまだよ。」
「いえ、完全に私の不始末です⋯⋯」
「気にしないで。これくらいすぐに治るし」
優しい声色で告げた社長は、ポケットで震えていたスマホを手にすると、「ちょっとごめんね」と窓際へと移動する。
な、なんて優しい人なんだ⋯⋯
感動しつつも失態の大きさを思うと、手放しではよろこべないけど。
立場がこんなにも違う上に、冴えない私に優しくしてれる男性がいるとは思わなかった。
慣れないことに少しだけ心臓をドキドキさせながら、
そっと都内の夜景をバックに、事務的なやりとりをしている横顔を眺めた。