【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
でも彼女の察しの通り、スマホに入っていたメッセージは漆鷲社長からのものだった。
『帰国の目処がついたよ。明後日の便に乗る。週末は島田から休みをもらったから、空けておいてね』
週末⋯⋯て言うと四日後か。
予定も聞かず“空けておいてね”っていう言い方はなんとも社長らしいというか、なんというか。
開いた途端、じわじわと口元が緩みそうになったけど、ごまかしきれていなかったとは⋯⋯。
一気に心の中は、彼の顔で埋め尽くされてしまった。
二週間会わない日なんて普通になのに、好きだって自覚するだけでいとも簡単に世界は変わってしまうようだ。
やっと帰国かぁ。
あぁ⋯⋯早く会いたい⋯⋯
っていや!? 何言ってんの、私。
ダメダメ。
最近ほんとに緩みすぎ。
立場わきまえないと。
キッと眼鏡のブリッジを押し上げて、ぷるぷると頭を振った。