【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「悪いわね、真島。よろしく」
「いえ、大丈夫です。よろしくお願いします」
昼休みを終えてすぐ、私はやってきた第2研究室で松田主任に頭を下げた。
同じ商品開発チームとはいえ、人数が多い上、グループが違うため、全く接点はない。
言うなれば、先日の“ふりかけ騒動”で助けてもらったくらい。
四十代には到底見えないスラっとしたスタイルに、シャープで凛とした顔つき。
そしてネイビーのパンツスーツが似合う彼女が白衣に身を包んでいると、美人女医にしか見えない。
肩で切り揃えられたセンター分けの黒髪をかきあげて、白帽の中に髪を入れる姿は、ごくっと喉がなりそうなくらい綺麗だ。
うちの加藤部長よりも強い、影の商品開発チームのドンであり、とても厳しいと言われる人。
でもそんな人がなんで⋯⋯