【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「プレゼンは、良いアイディア思いつきそう?」
フルコースの終盤に差し掛かったころ、やってきたケーキを丁寧にカットしつつ、永斗さんが切り出した。
私は大きく頷く。
「――いくつか良い案が浮かんだので、しっかりメモはしてあります。」
「形になったら見たいな、連絡くれる?」
「――ありがとうございます。 時間がないので早めに取り掛からないといけませんね」
私がやる気に満ち溢れていると
そのまま私の顔をじーっと見ていた永斗さん。
その顔は何か言いたげにも見えて、軽く首を傾げると、
「――実は今日君に見せたもの、開発者にはあまり好かれないものが多いんだ」
やってきたコーヒーに口をつけてから、ポツリと。
まるで「白状します」とでも言うようにつぶやいた。
思わぬ言葉に、私は食べようとした艶々のイチゴを落としそうになった。
あまり好かれないって⋯⋯
使いにくいってことでしょ?
なんで⋯⋯