【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
どうしよう⋯⋯。
嬉しすぎる。
今夜はここに泊まって、明日も一緒にいられるってことだよね。
それも仕事もしていいよ、みたいな。
じわじわと胸の中が喜びに満たされた。
たぶん、今の私はものすごく嬉しそうな顔をしている自信がある。
「なら――お言葉に甘えて――⋯⋯」
と言いかけて、ハッ!と思い返して口を閉ざしてしまった。
どうしよう⋯⋯
「どうしたの?」
「―――そういえばメモ帳⋯⋯」
サーッと青ざめて、何も言えなくなる。
ホテルでのディナーのとき。
永斗さんがいない間に、浮かんだ案を書留めていたら、コーヒーをこぼしてしまい、さらに置いたまま逃走してしまったんだった。
「⋯⋯⋯⋯」
あのメモ帳には、仕事のことがわんさか書いてある。
もちろん現在進行中の仕事の事も。
勢いよく出てった自分が悪いけど、かなり落ち込むなぁ⋯⋯。
ショックのあまり、がく然とした。