【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―


紅茶を淹れて、リビングに戻ると、ちょうど着替えを終えた永斗さんがやってきた。

細身のスウェットパンツとTシャツの上に薄手のカーディガンを羽織っている。

そんなラフな姿に見惚れていると、

「おいで」

窓際にある、大きなカウチに座るように促された。

その横にはミニテーブルがあり、昼間なら日光浴する空間になるだろう。

その上に、ダージリンティーを並べた。


「これ、渡したかったんだ」


細長いベルベットのケースを持ち出した永斗さんは、カウチで紅茶を口にしていた私の目の前に片膝をつく。

無意識にそのグレーの上質なケースに魅入ってしまった。


なんだろう⋯⋯?


ニッコリと瞳を緩めた彼は、見せるようにパカって蓋を開いた。

出てきたのは―――眼鏡だった。
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