【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「レンズは壊れた眼鏡と同じ度数にしたよ。急遽だったから、今日は僕が手配しちゃったけど、次は一緒に探しに行こう。」
“次は”
気持ちだけでもこんなに嬉しいってことを伝えたいのに、伝え方がわからなくて、何度も頷く。
穏やかに微笑みながら、永斗さんは私の顎に手を添えて、上品な所作で眼鏡を差し入れてくれた。
瞼をゆっくり開くと、そこにはくっきりとした世界が広がり、それまで、ぼんやりとしていた永斗さんのシャープなフェイスラインもしっかり見える。
「思ったとおり。とても似合ってるよ」
永斗さんは鏡を手渡してくれた。
「ありがとうございます。大切にします」
見た瞬間、思わず「わぁ」と声をあげてしまった。
今までよりも数倍明るく見える表情と、ブラウンの縁フレームはとっても女のコらしく見えて。
なんだか私じゃないみたい。
以前、ドレスアップしてもらったときの感覚が蘇ってきた。
こんなに素敵なプレゼント、嬉しすぎて舞い上がりそう。