【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
滞りなくその日の仕事終えて。
「おつかれ。お前もう帰るのか?」
デスクの上を片付けていたら、園部が研究室から戻ってきた。
「うん。きりのいいところだし帰ろうと思うよ」
永斗さんと一緒に住むようになってからというもの、なるべく仕事に余裕のあるときは早く帰るようにしている。
とは言え、漆鷲家からやってくるハウスキーパーさん(お手伝いさん)がほとんど家事を済ませてしまうため、私はあまりやることがないんだけど。
ハードワークの永斗さんが、早く帰って来る日くらいは、早めに帰宅して出迎えてあげたい。
それに、いくら家事が苦手とはいえ、ハウスキーパーさんに甘えてばかりじゃいけないよね。
周囲に「お疲れ様でしたー」と挨拶を済ませて立ち去ろうとしたところ、隣のデスクから園部が資料を手渡してきた。
「ほれ。帰る前に、来週のワークスケジュール持ってけ」
「ありがとう」
「しかし―――お前⋯⋯」
ため息をついて、椅子に深く寄りかかり