【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

「結局眼鏡に戻ったんだな」


彼は自分の眉間をツンツンとしながら、呆れたような顔。

チーム内のみんなにも「もったいないから、眼鏡とりなよ〜」とは言われるけど。

私の眉間には、永斗さんからもらったボストンフレームのお気に入りの眼鏡が乗っている。


「コンタクトは、手入れも大変だし、落とすこともあるからね⋯⋯」

「ふ―――ん」

「⋯⋯な、なに?」


な、なんで疑わしげな目なの。

べ、別に深い意味はないんだから!

深い意味は⋯⋯

泣きながら永斗さんに告白したときに、涙と一緒に流れて、失くしちゃったし⋯⋯。

手入れが大変なのだって本当だし。


「なんでもねーよ。そんな焦んな。
てっきり王子様に、自分の前だけにしろなんて口説かれたんじゃないかと思ってな」

「――?!」


驚いた私がスケジュールから顔をあげると、園部はニヤニヤしながら、これから行われる開発会議へ行く準備をしていた。


ななななんで⋯⋯

< 430 / 489 >

この作品をシェア

pagetop