【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
えぇ?!
「ちょ、ちょっと⋯⋯!」
「え? 何?」
会長の前なのに!
慌てて永斗さんの身体を引き剥がすと
「構わんよ」
穏やかに私を制する声。
テーブルを挟んだ向こう側で、嬉しそうにニコニコしている会長。
いや、いや、会長はそうでも私が困るっていうか!
人前でだらけきった顔を見せたくないっていうか!
ひとりでワタワタしていたら
スマートフォンの着信音が鳴り響いた。
聞き慣れた永斗さんのビジネス用のスマホの着信音。
「ごめん、ちょっと席を外すね」
液晶画面を確認し、断りを入れた彼は足早に部屋を出ていく。
入れ違いに、お替りの用のコーヒーポットとお菓子を手に島田さんがやって入ってきた。