友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
一緒に過ごしている中で知っていくこともたくさんある。
でも、ちゃんと話して知ってもらわなくてはならないこともある。


私はそんなことを考えながら、渉の心地よい運転にあっという間に眠りに落ちてしまった。



気付くと見慣れた寝室のベッドに寝ていた私。

体を起こすと泣きすぎて目と頭が痛かった。

寝ている私を渉が運んでくれたんだ。

リビングからする物音に、私はベッドから体を起こして寝室から出た。


扉を開けると、ソファで何やら作業をしていた渉が振り返った。
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