友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
最終章 はじまり
あの日以来、空を見上げながら想いを馳せることが増えた。

渉が友達の恋人だったと勘違いをしていた日々。

自分という存在が周りの人を不幸にすると信じて疑えなかった日々。

自分が影であり闇であると思っていた日々。


でも、そうじゃなかった。
ほかの誰かの支えになれていたという事実が私を変えた。

そして、まっすぐに愛される温かさに私の氷のように冷え切っていた心に光がさし、熱を帯びている。

香澄がついた最初で最後の嘘。
今思えば、さすがだと思う。

私を遠ざけるための嘘。私の未来のための嘘。
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