夏の青、と君の青。







h「ごめんって。
また話してよ〜。






ね〜え〜。」



「うるさいぞ、九重。」



どっと笑いが起こった。

h「だって先生、
千夏ちゃんが無視するんだもん。」








「迷惑なんだろ。
お前もうしゃべるな。」


さらに笑いが起こった。
ちぇっ。






教科書を枕にして机に突っ伏す
すぐに夢の中へと誘われた。




〜なつ



さっきまでしつこく話しかけてきたと思ったら次は寝てる。
変なやつ















ダッダッダッダッ ズバババ










あ。



この音。



h「…ちふゆ、だね。」

隣から声がして振り返る。
まぶただけ上がっていた。




h「耳、いいんだね。
聞き分けられるなんて。」




ガラッ

少し乱暴に扉が開いて彼が入ってきた
千夏ちゃんと僕の間に座る
h「冬、おはよう。」





c「ぁあ。
おはよ。」



しばらくして彼が寝息を立てたから僕も寝た











窓際の彼女はただ変なやつ。
そう思っていた。


ーーー


「ちょっといい?」


女の子の声だ。
薄く目を開く

窓際の彼女に話しかける女子3人組
隣の彼はいなくなっていた

t「………」

「聞いてるの?!」

t「………」




「無視してんじゃねえよ。
ついて来いって言ってんだ。」





おお。
こわいこわい。


がたっ



、、

ついてくんだ。。

昼休み
人気のない西階段

物陰から様子を伺う


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