Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
「そう言えば…神楽坂家は初孫の朔斗君の運動会観に、一族総出で来てたね…」

「まぁ―・・・」

「で、神楽坂社長はもう仕事に…」

「はい…でも・・・スマホを忘れちゃって…」

私は筒見社長に豊のiPhoneを見せた。

「そっか…じゃ俺が渡しておこうか?今日の午後・・・仕事で会うし…」

「いいんですか?」

「いいよ…」

私は筒見社長のiPhoneを預けた。

「じゃ俺達も急いで行くぞ…凛香、玲也」

「うん」

玲也君を真ん中にして親子仲良く三人でエレベーターホールに向かった。

ーーーーー空が生きていたら私と豊の三人であんな風に親子三人で歩きたかった。

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