Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
「神楽坂先生?」

「あ…ゴメンなさい…私…不育症で…二度流産して…一度死産を経験してるから…この子を無事に産めるかどうか自信がなくて…」


「・・・そうなんですか…私も半年前に流産を経験しました…事情があって…体外受精で授かった子供なんですよ…でも・・・この子を流産すれば…多分柊也さんの赤ちゃんは一生授かれません」

「でも・・・貴方方には玲也君が居るじゃないですか・・・」

「そうですね…でも・・・玲也は弟か妹は欲しいらしくて…」

「・・・」

私にすれば…贅沢な悩みだと思うけど・・・

「!?」

診察室前の電光掲示板で私の番号が表示された。

私は慌てて豊にラインを送った。

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