行き着く先は・・

••ひかりの式


来月のひかりと東さんの結婚式に
参加が決まった。

その時、お父さんのお墓に参り
聡吾さんを紹介して
そして婚姻届を提出する。
ひかりと東さんが証人となってくれる

ひかり達の式に出席した
翌日にイタリアのポジターノへ行く。
私は、楽しみで仕方なかった。

花屋の仕事も忙しくて
一日があっと言う間に過ぎて行く

常連のお客様には、
« 日本へ行ってきます。»
と、話してある。
母がいるから、何ら問題ないと
わかってはいる。

聡吾さんは、まとめて撮影を
行っているみたいで
毎日帰りは遅い
❰ 今から、帰る ❱
❰ はい、気をつけてね。 ❱
誰にならったのか
必ず帰る前にLINEをくれるように。
夕飯を温めるのに助かるが
うふふっ·····

« ブー・ブー »

« はぁ~い »
「お帰りなさい。」
「···ただ··いま··」
少し照れた顔の聡吾さん

一緒に暮らしはじめて
こんな日々を送っている。

聡吾さんがシャワーを
使っている間に
夕飯を並べて待っていると
聡吾さんが、髪をタオルで
拭きながら、やってくる
そろうと二人で食べる。

聡吾さんは、先に食べるように
言ってくれるが
一緒に食べれるなら
一緒に食べたいと話した。
だからといって
急いで帰る必要はないことも
伝えている。

「「いただきます」」
二人で手を合わせてから
食べる。

店でなにもなかった?とか
撮影どうだった?とか
ケイトがね、とか
悠人さんがね、とか
修吾パパがね、とか
話すと·····段々顔が変わって行く·····
ん?と、思っていると
「俺より、あいつらの方が
希空といる時間が多い。」
と、言うから
「ケイトは、一緒に働いているから
悠人さんは、外に出たついでに
修吾パパは、お母さんに合いにだよ。」
と、言うが
「それでも気に入らない。」
と言う聡吾さんに
食事中だが、立ち上がり
聡吾さんの背中に回り
後ろから抱き締めて
「うふっ、嬉しいなぁ。」
と、言うと
「嫌な思いしてないか?
俺のわがままか?」
と、言うから
「ううん、もてない私だけど
ヤキモチ妬いてくれる
聡吾さんが、私を好きでいてくれると
わかるから嬉しいの。」
と、頬にキスをすると
「当たり前、好きだ。」
と、言って頭を撫でてくる。

食事を再会して
聡吾さんが、片付けるから
風呂に入るように言われた。

なにもしたことのない
聡吾さんが、食器の片付けを
してくれる。
食洗機だが、食器を一度
洗い流して入れてくれる。
変わろうとしてくれている
聡吾さんに嬉しくなるが
無理をすることがないように
してほしいと思っている。
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