行き着く先は・・
(二十七)

••日本へ


日本へ

今回もファーストクラス。

聡吾さんが一緒だから
仕方ないが······
贅沢だと心配になる。
聡吾さんは、サングラスはかけているが
みる人がみればわかるのかな
と、思うが······
聡吾さん自身はまったく気にしていない。

だが、修吾パパが身体の負担も考えて
ファーストクラスで
「ゆっくりしなさい。」
と、言ってくれた。

そんな修吾パパはお母さんと二人で
空港まで送ってくれた。
「希空、気をつけて。
真一さんに宜しく伝えて欲しい。」
と、私に言ってから聡吾さんに
「聡吾、休暇を楽しんでおいで。」
と、言った。

「はい。修吾パパ、
ありがとうございます。
お母さんを宜しくお願いしますね。」
と、私が言うと聡吾さんが
「行ってくる。
仕事は、一応済ませたけど
依頼が入ったら、宜しく。」
と、言うと
「ああ。問題ない。」
と、二人の会話に嬉しくなる。

またまだ、完全ではないかも
しれないが、会話も増えたし
お互いに思いやりの言葉も
伝えてあっているのを見て
母と二人でニヤニヤしていると
修吾パパと聡吾さんから
飽きれられてしまうが······

今回は、母もひかりの挙式には
出席したかったのだが
店を休むのが無理だったので
やむを得ず、母は残留。

花束やアレンジ、ブーケの
予約が入って·····

私が不在の為、
母が、アレンジもブーケも作る
花束は、ケイトもできるが
その事は、お客様には伝えている。

私が作るより
母が作る方が素晴らしいから
お客様には、ラッキーかなと。

搭乗時間になり
私は聡吾さんと機内に入る
何度か聡吾さんとは
機内で一緒になったが
今回は違う
隣同士でも手を繋いでいたり
顔を見て笑いあったり
顔を近づけて話したり
ついでに聡吾さんにキスされたり
だが、二人とも
この日のために仕事を詰め込んだり
したので、途中から眠ってしまった。

今回のスケジュールは、
日本へ、移動予て五日
イタリアに戻り
ポジターノで五日間を過ごす。
ひかりの結婚式も楽しみだし
ポジターノも楽しみで仕方ない。
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