行き着く先は・・

••元妻の看病


希空の母・茜さんの言葉が
耳の中で何度も響く

希空·····どうしたんだ?
俺は····どうすればいいんだ?

この数日
眠れないし、食事も喉を通らない

なんだが、疲れてしまい
そのまま眠ってしまったようだ。

目か覚めると
寒気と喉の痛みと
目眩がする
あー熱がでたか

早瀬に電話をして休む事にした。

どこかに薬があったと
思うが探すきにならず
簡単に着替えてベッドへと
潜りこむ。

どこかで
電話の音がする
希空か·····
通話のボタンをおすと
「どうしたの?その声」
と、言われて
「直ぐに行く」
と、言うと電話を切られた。
いすず····か·····

ドタバタと足音がして
おでこに手が触れる
冷たくて気持ち良い
起きれる?と訊かれて
わからないまま
病院へと連れて行かれて
点滴をされた
その間に、いすずは買い物に行き
点滴が終わると
タクシーに乗せられて
マンションに戻る

マンションに入るとき
「課長?」の声で顔をあげると
希空だった。
「会社の方?」
と、いすずが訊ねると
「はい。数日前まで神田課長の
部下でした。
課長が体調を崩されたときいたので」
「ありがとうございます。
この人、風邪をひくと
いつもこうなるの。
病院の点滴が一番だから。
ごめんなさいね。
重いから連れてあがるわね。」
「あっ、すみません。
お大事にされてください。」
と、頭を下げて
その場を離れた。

悠人は、熱がぶり返していて
声がかけれずにいた。

いすずに肩をかしてもらい
部屋へと戻り
ベッドのシーツを換えて貰い
体を拭かれて着替えもされて
ベッドに横になる。

点滴もして貰い薬を飲み
そのまま眠りについた。

「悠人、悠人っ」
と、呼ばれて目をあけると
「ごめん、寝ているところ
汗がすごいから
着替えて、水分をとって」
と、着替えさせられ
水分を取らされて
熱冷ましを飲まされて
眠りにつく。

朝までこれを何度かして
食事をさせられて
薬を飲まされて
今日まで休むように言われた。

昼に食べてと準備をしてくれて
「悠人、ごめん。
仕事抜けられないの
行ってくるけど。
何かあったら連絡して。」
と、言うと玄関がしまる音がした。

早瀬に今日まで休む
と、伝えてそのまま眠ってしまった。

希空の顔····
いすずの顔が······でては、消え
出ては···消え····を···繰り返され···ていた··
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