行き着く先は・・

••自分で確認した


「あれから·······、
あの人の話を
信じていないわけではないが
会社の立ち上げを協力してくれた
あの人の先輩や
俺の世話をしてくれていたナニーに
話を聞いた。

あの人は、最小限に話して
くれてたみたいだが·····

俺は、何も知らずに
自分の耳で確認することも無く
自分の想像と見たものを
連結していただけだった。

うまく自分の中で
消化出来なくて時間がかかってしまった。

だから·····と行って····

やはり、俺の母親には
代わりはない。
だけど、物心ついてからを
無駄にしてきたんだと·····

希空にも·····
酷いことを言ってしまい
すまなかった。

希空のお母さん、茜さんにも
失礼な態度で」
と、頭を下げる聡吾さんに私は、
「仕方ないですよ。
長く知らなかったのですから。
修吾さんも、自分が歩み寄らなかったと
言われていましたよ。
だけど····それを私に伝えに?」
と、わざわざ伝えに来てくれたのか···と
「あの人が·····

リタの店に行ったんだ。
希空に会いに。
そしたら、あの人から
希空は、日本へ帰ったと
言われた。
いつ戻るかもわからんと。

お前にとっては、なんともないだろう?

お前は・聡吾の全ては母親で。
母親以外の全てに興味が無い。

モデルの仕事は、きちんと
やっているようだが、それだけだ。

希空ちゃんは、何でも一生懸命で
人を引き付ける
本でも花屋でも希空ちゃんの
人気は凄いんだ。
まぁ、聡吾もモテるがな
茜とも話して
希空ちゃんを幸せにしてくれる人を
見つけるつもりだ。
と、言われて·····」

えっ、ええっ····と騒いでいると

「だから、希空に関わるな
希空の相手を見つける必要ない。
と、言って日本へ来た。
親父が茜さんに連絡したみたいで
茜さんがこの辺りにいると
連絡してくれた。
希空、俺は女と真剣に付き合った
事もない。
正直、愛とか恋とか
誰かを守りたいとか
ずっと一緒にいたいとか
思った事無いしわからない。
だが、さっき
若い男ともう一人の男が
希空にくっついたり手を繋いだりして
いるのを見て頭が切れそうになった。

希空も、男達を庇うし
希空は、俺のだろう?って
何他の男に触らせてんの?って
勝手が良いのもわかってる
人に対して興味も無かった俺だ。
口数も少なくて
怒らせたりするかもしれない
だけど、希空と一緒にいたい
これから先ずっと。
ダメだろうか?」
と、真剣に話す聡吾さんに。
「私の為に無理して話してくれて
ありがとうございます。
聡吾さんの気持ちも考えずに
聡吾さんがあの後どうしているのか
心配でした。
それを修吾さんが気にかけてくれて
日本へ帰ってみたら?と
自分の荷物もですが
親友のひかりに会いたいのもあって。
私は、前に話しましたが
ずっと私のそばにいてくれた人が
大学の時の方です。
酔っていた方が、婚約者?だった方です。
後の方は偶然に。
大学時代の方は結婚の報告を
受けていました。
私は、恋愛に自分が向かないのでは
ないかと思っています。
ですから·····
「それなら、俺と始めてみれば良い。
俺も向かないと言うか関心がなかったの
だから。」
と、聡吾さんに推しきられてしまった。

聡吾さん自身が嫌いでないから
だと思うが·····
怖い気持ちもある
また、駄目になったら····と。
そんな私に聡吾さんは、
「何でも、言ってくれ
訊いてくれ、そして教えてほしい
恋愛を····希空と言う女性を·····」
「それなら聡吾さんも
何でも言って下さい。
モデルの方々を沢山見ている
聡吾さんに私みたいな女性で
よいのかわかりませんが。
何でも話して下さい。」
「ああ、そうしょう。
だがな、女性のモデルより
希空の方がよほど綺麗だ。
俺は、そう思う。
と、言う所で今日は、
その親友の家か茜さんのとこか?」
と、言われて
ひかりのマンションに送ってもらい
明日、ひかりと母に聡吾さんが
会いたいと言ったから
わかりました。と返した。
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