結婚から始めましょう。
「お疲れさまでした。それではいただいた情報を元に、お相手を探していきます。合う方が見つかりましたらご連絡させていただきますね。ご連絡はメールでということでしたね?」

「はい」

「わかりました。
本日はお忙しい中、ありがとうございました」

お辞儀をして頭を上げると、純也はまだ何かを聞きたそうにしていた。

「どうかされましたか?」

「あっ、いえ。高橋さんは……ご結婚されているんですよね?」

「えっ?あっと……まあ……」

「そうですか……」

なんだろう、この沈黙は。

「す、すみません。それではよろしくお願いします」



お見送りを済ませると、さっきの純也の言葉の意味を考えて首を傾げた。

「やっぱり、結婚しているように見えなくて不安に感じたとか?」

「違うでしょうが」

「えっ?」

振り向くと、華子が立っていた。今の独り言はばっちり聞こえていたようだ。

< 16 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop