結婚から始めましょう。
ー結婚ー

社会人になって、それなりに華子さんの役に立ててる自覚はある。心に余裕もできてきた。
だから最近、幸せそうにしているカップルを見るたびに、羨ましいと感じていたのは事実。

でも、だよ。
そもそも……

「華子さん、私には彼氏すらいないよ」

就職先は女性社員ばかりで出会いはない。
通勤だって徒歩5分だし、すれ違う人の数も知れてる。おまけに指輪もはめている。

「そもそも、出会いのある生活ではなかった……」

「やあね、桃ちゃん。ここをどこだと思ってるのよ。私を誰だと思ってるの?」

「ここは未来アートで、あなたは伯母の華子さん」

「チッチッチ。ここは結婚相談所で、私は伝説のキューピットよ」

伝説って、自分で言ったよ……

確かに、華子が結んだカップルはかなりの数で、神がかっていると思うけど。








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