結婚から始めましょう。
「私も、暫く2人の生活を楽しみたい。もっともっと蓮さんのことを知りたい」

蓮の言葉が嬉しくて思わず本音を口にすると、蓮は口を覆ってため息をついた。もしかして、調子に乗り過ぎちゃったかも。

「はあ……桃香、可愛すぎるから」

「へ?」

「運転中じゃなかったら、抱きしめてた。ほら、もう着くよ。これから僕たちは夫婦になる。桃香、今夜は覚悟しておいて」

「れ、蓮さん!?」

か、覚悟って……そういうことだよね?
やっぱり、怖さや恥ずかしさはある。
でも、蓮に触れられることは嫌じゃない。

「桃香、行くよ」

蓮はくすりと笑うと、私の手を取って歩き出した。













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