結婚から始めましょう。
真人と2人で話してから、数日が経った。
聞かされたことについて、蓮には何も聞けないままだ。何かを聞けば今の生活を失ってしまうようで、怖くなっていた。

いつのまにか、私はどうしようもないぐらい蓮のことを好きなにっていたようだ。


経験してみたいと願った〝恋〟は、甘いだけでなく、苦くもすっぱくもあることを知った。それは、容赦なく私を追い込んでいくほどに。



蓮に求められれば、肌を重ねることを拒否しなかった。そうしている間は幸せな気持ちになれるから。

けれど、隣で蓮が眠りについた途端、真人が放った〝男は好きでもない女を抱ける〟という言葉が、わたしに纏わりついてくる。


蓮のことは信じている。


それなのに、悪意の塊のような言葉は、私の自信をゆっくりと、けれど確実に奪っていった。









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