触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
「俺送っていこうか? 澪こんなんだし」
智哉さんが澪の手首を持ってプラプラ振る。
澪ちゃんはうなだれたまま、寝室の入口で座り込んでいる。
「……いえ、大丈夫です」
ーー私より澪ちゃんは大丈夫なのか。
「澪ー、ミカさんは意外に大丈夫そうだぞー。
お前が死にそうになってどうすんだー」
「……うるさい、お前もう帰れ……」
たまに聞く寝起きのような低い声が澪ちゃんの口からこぼれる。
「だってさ、ミカさん俺帰っていいかな」
突然話をふられて驚く。
智哉さんのこの朝から高いテンションはなんなんだろう。
はしゃいでいるときの澪ちゃんと似てるけど、この空気に今のテンションはどうも合わない。
「逃げないで話聞いてやってね、聞いてから振るなり罵倒するなりしてね」
ポイ、と澪ちゃんの手を放り投げる。
バイバーイとかるく手を振られて見えなくなった。
澪ちゃんが勢いよく立ち上がってその後を追う。
「いって! なんで殴ってんだ澪!」
智哉さんの悲鳴が聞こえた。
智哉さんが澪の手首を持ってプラプラ振る。
澪ちゃんはうなだれたまま、寝室の入口で座り込んでいる。
「……いえ、大丈夫です」
ーー私より澪ちゃんは大丈夫なのか。
「澪ー、ミカさんは意外に大丈夫そうだぞー。
お前が死にそうになってどうすんだー」
「……うるさい、お前もう帰れ……」
たまに聞く寝起きのような低い声が澪ちゃんの口からこぼれる。
「だってさ、ミカさん俺帰っていいかな」
突然話をふられて驚く。
智哉さんのこの朝から高いテンションはなんなんだろう。
はしゃいでいるときの澪ちゃんと似てるけど、この空気に今のテンションはどうも合わない。
「逃げないで話聞いてやってね、聞いてから振るなり罵倒するなりしてね」
ポイ、と澪ちゃんの手を放り投げる。
バイバーイとかるく手を振られて見えなくなった。
澪ちゃんが勢いよく立ち上がってその後を追う。
「いって! なんで殴ってんだ澪!」
智哉さんの悲鳴が聞こえた。