触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
男の人と話すのはすごく気力がいるけど、



「今回もいっぱいもらってきましたね」



営業部の人達は、出先で頂いたお菓子をくれるのでそれが嬉しい。



「茜ちゃん、何食べたい?」

「ミカさんってびっくりするくらい餌付けされて帰って来ますよね」

「営業部の人達って甘いもの食べないのかな」



茜ちゃんと私で1個ずつお菓子を選んで、残りをフロアの休憩スペースにある総務課のお菓子入れにまとめて入れる。

内勤の私達にはこうして休憩用のお菓子がストックされている。
中には有名なお菓子も入っているから、そういうときは早い者勝ちになる。



「じゃ、今月もサクサクさばきますか」

「寝そうになってたら起こしてくださいね」



自称・数字に弱い茜ちゃんが嫌そうな顔でパソコンのモニターを見つめる。



「おう、任せろ」



毎月、忙しいけどこの仕事が好きでよかったと思う。

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