触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
「びっくりするほどキレイな人でしたね」
「澪ちゃんのこと?」
「あの人がミカさんと付き合ってる人ですか?」
「!?」
ーーなんでバレてるの!?
もしかして私、昨日酔っ払って言っちゃった?
「雰囲気でわかりますよ、友達ではないでしょうあの空気は」
私の気持ちを読んだのか、茜ちゃんが笑った。
「しかもあの人、私のこと気づいてなかったし」と嫌味っぽく付け足して。
「茜ちゃん、このことは誰にも言わないで……」
誰にも、というか主に元彼周辺には知られたくない。
「言いませんよ、わざわざ」
茜ちゃんの笑顔にほっとする。
電車に揺られて1駅は早い。
遅く家を出たのに、いつもと同じ時間に会社に着いた。
「今日も頑張りましょうねぇ」
お互いに言い合って、自分の席に座ってパソコンを立ち上げる。
その横のペンケースに挟まっていたメモに気づいた。
時間と場所と名前だけ書かれたそれを見て、ドクンと心臓が跳ねる。
書いた主を探してフロアを見回す。
すでに社外に出てしまっていたのか、見つからなかった。
なんでもない素振りでメモをゴミ箱に入れる。
ーー今日は集中しなきゃ。
余計なことは考えたくない。
「澪ちゃんのこと?」
「あの人がミカさんと付き合ってる人ですか?」
「!?」
ーーなんでバレてるの!?
もしかして私、昨日酔っ払って言っちゃった?
「雰囲気でわかりますよ、友達ではないでしょうあの空気は」
私の気持ちを読んだのか、茜ちゃんが笑った。
「しかもあの人、私のこと気づいてなかったし」と嫌味っぽく付け足して。
「茜ちゃん、このことは誰にも言わないで……」
誰にも、というか主に元彼周辺には知られたくない。
「言いませんよ、わざわざ」
茜ちゃんの笑顔にほっとする。
電車に揺られて1駅は早い。
遅く家を出たのに、いつもと同じ時間に会社に着いた。
「今日も頑張りましょうねぇ」
お互いに言い合って、自分の席に座ってパソコンを立ち上げる。
その横のペンケースに挟まっていたメモに気づいた。
時間と場所と名前だけ書かれたそれを見て、ドクンと心臓が跳ねる。
書いた主を探してフロアを見回す。
すでに社外に出てしまっていたのか、見つからなかった。
なんでもない素振りでメモをゴミ箱に入れる。
ーー今日は集中しなきゃ。
余計なことは考えたくない。