君に恋した僕の話
一緒にいる時間が増えると中井の事を沢山知ることが出来た。
体育でバトミントンをしていた時、羽が頭にあたる程運動音痴だったり。
登校中に自転車で転んで大怪我をした事があったり。
元気で能天気な彼女のストーリーは聞いているだけですごく面白かった。
俺も過去の出来事を話すと彼女はたまにくすくすと笑いながら僕の話を楽しそうに聞いてくれた。
僕たちの距離は確実に縮まっていた。
そしてこれはある日、いつも通り中井との夕食時の事。
「あ!もう!ジャガイモは煮崩れしちゃうから大きめに切ってって言ったよね!」
「え、あ、ごめん」
「もう切っちゃった分はいいから残りは大きめに切ってよ!」
「りょーかい」
今日のメニューは肉じゃが。
僕はジャガイモの皮むきとカットを担当していた。
中井は僕がジャガイモや人参と戦っている間にいつの間にか味噌汁とほうれん草のおひたしを完成させていた。
やっとの思いで野菜類を切り終わった。その後はと言うと中井があっという間ににくじゃがを完成させた。
本当に彼女の料理の能力は凄い。
僕は器によそって食卓に料理を運んだ。
「いただきます」
1人の時は口にしなかったこの言葉も今は当たり前のように口にする。
「今度さ!一緒に買い物行かない?」
彼女は真っ直ぐ俺の目を見て言ってきた。
「いつも行ってるじゃん」
「そうじゃなくて!ショッピングモールとかに!服とか買いたい物いっぱいあるの!」
そういうことか。僕はやっと理解した。
「土日は基本的に暇だけど」
「じゃあ今週の土曜で!」
「りょーかい」
あっさりと休日の予定が埋まってしまった。
友達のいない俺はいつも休日は家か図書館にいる。
そんな俺に一緒にどこかへ行こうと誘ってくれたのは何年ぶりだろうか。
当日がすごく楽しみになった。
体育でバトミントンをしていた時、羽が頭にあたる程運動音痴だったり。
登校中に自転車で転んで大怪我をした事があったり。
元気で能天気な彼女のストーリーは聞いているだけですごく面白かった。
俺も過去の出来事を話すと彼女はたまにくすくすと笑いながら僕の話を楽しそうに聞いてくれた。
僕たちの距離は確実に縮まっていた。
そしてこれはある日、いつも通り中井との夕食時の事。
「あ!もう!ジャガイモは煮崩れしちゃうから大きめに切ってって言ったよね!」
「え、あ、ごめん」
「もう切っちゃった分はいいから残りは大きめに切ってよ!」
「りょーかい」
今日のメニューは肉じゃが。
僕はジャガイモの皮むきとカットを担当していた。
中井は僕がジャガイモや人参と戦っている間にいつの間にか味噌汁とほうれん草のおひたしを完成させていた。
やっとの思いで野菜類を切り終わった。その後はと言うと中井があっという間ににくじゃがを完成させた。
本当に彼女の料理の能力は凄い。
僕は器によそって食卓に料理を運んだ。
「いただきます」
1人の時は口にしなかったこの言葉も今は当たり前のように口にする。
「今度さ!一緒に買い物行かない?」
彼女は真っ直ぐ俺の目を見て言ってきた。
「いつも行ってるじゃん」
「そうじゃなくて!ショッピングモールとかに!服とか買いたい物いっぱいあるの!」
そういうことか。僕はやっと理解した。
「土日は基本的に暇だけど」
「じゃあ今週の土曜で!」
「りょーかい」
あっさりと休日の予定が埋まってしまった。
友達のいない俺はいつも休日は家か図書館にいる。
そんな俺に一緒にどこかへ行こうと誘ってくれたのは何年ぶりだろうか。
当日がすごく楽しみになった。