僕を狂わせるもの
僕は本当にあなたの指輪をアイスコーヒーに沈めてしまった。
冷たい冷たい氷の下へ。
そのせいで?
僕は本当にあなたを失った。
あなたは幸せだった?
手紙でしか得られなかった言葉。
その返事ももう二度と聞くことができないよ。
あなたの声で聞きたい!
あなたの優しい声が聞きたい。
僕の名前を呼んで、優しく触れてくれるあなたに会いたい。
会いたくてどうしようもない。
胸が張り裂けそうだ。
この苦しみが懺悔なのか?
それでも、多くの犠牲を伴い誰かを傷付けたとしても、僕は後悔なんてしていない。
ホントにあなたと過ごした日々はとても幸せだったから。
温かな記憶だけを胸に、耐えて生きていく、そう誓った、けど、
だけど、あなたの匂いが残った部屋に帰ると、淋しさが募る。
そして何気に呼んでしまう。
返事なんて返ってこないこと分かってるのに。
だから、
早く時間が経ってほしい。
そうすればこの苦しみも寂しさも薄れていくはずだから。
早く早く時間が痛みを癒してくれるほど流れてほしい。
心が痛い。
苦しい。
勝手な言い分ばかりが駆け巡る。
おかしいな、苦しいはずなのに、今はまだその段階に追いついていない。
この思いを時間に委ねられそうにない。
あなたの思い出が溢れ過ぎているから。
どうしよう。
あなたに会いたいよ……。