僕を狂わせるもの
例えね?
あなたが魑魅(すだま)のように変わり果てても、僕は顔を背けたり逃げたりなんかしない。
どんな醜い姿に変わり果てたとしても、あなたの瞳は僕を愛してくれた時と変わらず優しい眼差しだと見抜けるから。
瞳に宿る輝きや優しさは変わらないと信じてる。
僕はイザナギのように逃げたりなんかしない。
地獄に突き落とされても、閻魔大王と一矢報いる覚悟であなたを連れ戻す。
もはや僕は狂っているようだ。
あなたがそうさせたんだ。
まさか僕が化け物だったのか。
なんてな……。
色んな思いが駆け巡る。未だにあなたがいなくなったことを認めようとしない自分がいる。
これが全て夢だったらいいのにな。


