青いスクラブの王子様。~私が惚れたのは、一等級の外科医だった件~


何度乗っても、うっすら金色に光るエレベーターは、病院だということを忘れてしまいそうになる。

産科病棟は二階。エレベーターをおりてもう一度許可証を今度はナースステーションに提示し、病棟へ続く自動ドアを抜けられる。

続いてドアノブの横付近に許可証をかざし、ロックを解除してからノックをすると、「は〜い」と陽気な声が聞こえた。


病室はやはり豪華。
トイレはもちろん湯船付きのお風呂に、
大きな鏡が印象的な洗面台。

寝心地の良さそうなベッドの横には立派な棚。
テレビは家のものより大きいのが壁にかかっている。

クリーム色と白、淡いピンク色で纏まっていて全体的に暖かく落ち着いており、ただいるだけで眠ってしまいそうなほど居心地の良い部屋は十五畳ある。



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