今日から不良王子と同居します。
詳しくはわからないけれど、大人はつらいことがあったときはお酒を飲んですっきりできると聞いたことがあったので。
「どうぞ、玲生くんのお兄さん」
「ああすみません、何から何まで」
「いいえ」
種類は違うけど、手のかかる憎めないところがあるのは兄弟そろって一緒みたい。
彼がお盆の上のカクテルに手を伸ばそうとしたときに後ろから鋭い声がした。
「音葉さん、何を話してるんだよ」
振り返ったら怖い顔をした玲生くんが戻ってきていた。
「あ、今ねお兄さんと話していて」
「話すことなんて何もない。音葉さんもう帰ろう」
お兄さんの方を見たら青ざめた顔をしていて。
どうしよう、やっぱりちょっと気の毒だよ。
玲生くんたらお兄さんに対してちょっとつめたすぎないかな?
「玲生、話がしたい、あやまりたいことがあるんだよ」
お兄さんはおずおずと弟に話しかける。
これに対して玲生くんはけんもほろろな態度で返す。
「別に謝ってくれなくていい」
とりつくしまもないような無表情。
「どうぞ、玲生くんのお兄さん」
「ああすみません、何から何まで」
「いいえ」
種類は違うけど、手のかかる憎めないところがあるのは兄弟そろって一緒みたい。
彼がお盆の上のカクテルに手を伸ばそうとしたときに後ろから鋭い声がした。
「音葉さん、何を話してるんだよ」
振り返ったら怖い顔をした玲生くんが戻ってきていた。
「あ、今ねお兄さんと話していて」
「話すことなんて何もない。音葉さんもう帰ろう」
お兄さんの方を見たら青ざめた顔をしていて。
どうしよう、やっぱりちょっと気の毒だよ。
玲生くんたらお兄さんに対してちょっとつめたすぎないかな?
「玲生、話がしたい、あやまりたいことがあるんだよ」
お兄さんはおずおずと弟に話しかける。
これに対して玲生くんはけんもほろろな態度で返す。
「別に謝ってくれなくていい」
とりつくしまもないような無表情。