今日から不良王子と同居します。
手を引かれて、彼の広い腕の中に抱き寄せられたから、もう一度強く強く抱き着いた。


もう何にも考えられないくらいに幸せで、甘くて、この瞬間を一生忘れないだろうと思った。


玲生くん、初めて会った日にキスしてきた君は信用できない男の子だと思ったんだよ。


それが一緒に過ごすうち、私はいつのまにか恋をして。


君のためならなんだってしたいって思った。


守りたいだなんて、偉そうなことを言ったのに君をいつのまにか傷つけていたのは私だったね。


それでも、君は私を好きでいてくれたの。


自分の小さな世界を壊してしまうのを恐れていた臆病な私のことを。


ずっと守ろうとしてくれた。


君は私にとってかけがえのない人。


ずっとずっと、私の人生で一生をかけられるって思えるくらいの恋だから。


いま心から言えるよ。


君のことが大好き。

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