死にたがり屋の少女は暴走族と・・・Ⅰ
「あいつ変わってんだろ?」


蒼弥の言う通り変わってる子かも。


「でもあのスピーチで感動って…」


「ここに居るやつはみんな訳ありなんだよ。だからこそお前のスピーチに感動したんじゃねぇーの?」


訳あり…か…


「じゃあ、俺らも帰るか。」


そう璃羽都が言い、バイクに乗ったため私も続いて乗ろうとするも乗れなくて結局はまた璃羽都に乗せてもらった。


「未雨ちゃんまたね!!」


蒼弥の声を聞いて璃羽都はバイクを走らせた。


楽しいこと…生きたいと思う…か…


そんなこと私にあるのだろうか。


蒼弥たちに言われたことを考える。


どうせこの関係は1年も持たないよ。


2人はすぐに私から離れていく。だから情を入れてはダメ。


その前にこの関係をどうにかしなきゃ。


「また何か考えてんのか?」


「えっ?」


「さっきから難しそうな顔してんぞ。もしかしてビックリした?」


ビックリ?


「暴走族のことでビックリしたんじゃないのか?」


あー。そのこと…


「少しは驚いたけど…」


「怖いか?」



怖い?そんなことある訳ない。



「怖くなんてない。」



「そっか。本当に変わってるよな」


私は変わってるんだろうか…。


ただ一つだけみんなと違うと思う。私の中に感情が半分だけないこと。


それから色々考えているとあっという間に璃羽都の家に着き、


家で携帯を開くと
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