愛は惜しみなく与う⑦
「杏ちゃん…待ってるからね」


ありがとう、慧。早く恋話しよな


「杏……気をつけて。昴さんのサポートは私がします」


心強いな。うちの志木が、あたしの言うこと聞かへんから、よろしく頼むわ



「……怪我しちゃ嫌だからな」


いつまで経っても可愛いな。
響が泣いてしまうから…怪我せんようにするな


「はぁ…結局お前を残してしまう」

「んーん。一緒に戦ってくれてるやん。心強い。昴達がおらんかったら、朔達のことも任せる人おらんし。頼りにしてるねんで」

「終わったら殴らせろよ」

「ん?サトル?」

「おめーだよ!」


あたしか!昴に殴られるのは嫌やなぁ

でも


「ゆっくり話したいから。必ず戻る。総長のあたしの言葉に二言は無い!!」


拳を突き出すと、少し間を開けてから昴は拳をぶつけた

よし。みんなのことは昴に任せる。

後ろを振り返れば、志木とサトル、そして泉が殴り合い…

泉は目が見えないのか、いつもと動きも違う。早く行かなあかん。


そして最後



廊下側から美奈子と敦子に支えられて、鈴が歩いてきた
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